研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、ダイナミックに組成が変化する多因子複合体を解析可能な新手法を用いて転写サイクルを高精細に描き出すことである。すなわち近位依存性ラベリング反応を行うAPEXとTurboIDを組み合わせて2つの因子が共存する複合体のみを解析する手法を開発し、本手法を活かして特に転写伸長・終結とmRNAプロセシングが同時進行する転写伸長複合体のダイナミックなリモデリング過程を明らかにする。比較プロテオーム解析と次世代シーケンス解析によって得られる「構造」解析を相補するため、機能的な遺伝学スクリーニングも実施し、転写終結・3’プロセシング部位の選択機構に関する包括的な基盤情報を得る。