研究課題
基盤研究(B)
大腸菌染色体複製の完全なサイクルを再構成したRCR系では、自律的な複製サイクルの繰り返しにより環状DNAの指数増幅が達成される。大腸菌では転写翻訳系も再構成されている(PURE system)。RCRを構成する26種の精製タンパク質をそれぞれ遺伝情報として鋳型環状DNAにコードしておけば、PURE systemによってRCRのシステム自体が試験管内に発現し、RCRゲノム自身の複製増幅が達成される。このPURE-RCR系を高度化していく試みによって、より実細胞に近い自己複製の再現を目指すとともに、細胞内ゲノム自己複製動態を構成的に理解する。