研究課題
基盤研究(B)
正常2倍体細胞の中身が倍加した4倍体は、広範ながんの初期的異常であり、これを特異的に分裂阻害することができれば、がん早期抑制や抗がん剤の副作用軽減への寄与が期待できる。しかし、2倍体と遺伝的違いのない4倍体を区別する手がかりは乏しい。本研究では、4倍体に特有の幾何特性による分裂制御の脆弱性に着目し、この脆弱化に関わる分子を突き止め、脆弱性の原理を明らかにすることを目的とする。この知見に基づいて、4倍体細胞のみを選択的に攻撃する遺伝子制御法の確立を目指す。