研究課題
基盤研究(B)
様々な加齢に伴う変化の中でも、核の異常は多くの細胞種で観察される共通の特徴である。特に、陥入・突出などを伴ういびつな形態が、自然老化した組織だけでなく細胞老化を誘導した培養細胞、早老症モデルの細胞などで観察されている。しかし、現状では核の形態異常がどうして生じるのか、そして加齢に伴う細胞機能低下の原因なのか結果なのかなど、その意義には不明な点が多い。申請者は最近、加齢とともにニューロンの核の形態が陥入し、かたくなり、ダイナミクスが低下することを見出した。本研究では、この現象に着目し加齢や疾患に伴うニューロンや脳の機能低下のメカニズムに迫ることを目指す。