研究課題
基盤研究(B)
生物とそれを構成する細胞は、どのように空間を認識し、特定の方向に成長するのでしょうか?これは、私たちヒトを含むすべての生物が日常的に行なっていることで、生物の成長や形づくりの根源となる現象ですが、その仕組みはわかっていません。この研究では、活発に成長し、細胞観察や遺伝子の研究に適しているゼニゴケの仮根細胞を題材として、細胞がどのように方向性(非対称性)を獲得し、一定方向へ伸びていくのかを明らかにします。特に、私たちが見出した、仮根先端の微小管(細胞の骨格)と、未知の細胞内小器官に着目し、細胞成長の普遍的な仕組みを明らかにします。