研究課題
基盤研究(B)
哺乳類胚は胚体外組織である胎盤を形成し、子宮組織と連携して胚発生に必要な母体との栄養交換を可能とする。子宮に繋がる血管が存在する子宮間膜と胚体の間に胎盤が形成され、出生までの間効率良い栄養交換が可能となる。マウスでは着床が開始された受精後4.5日目には、子宮と胚の軸が揃っていた。子宮軸と胚軸が揃う前の受精後4.0日目の段階でICMの反対側が触れた子宮内膜上皮に着床開始シグナルは入る。つまり、胚の子宮上皮に対して伝えられる着床シグナルは同時に胚軸情報を提示していると考えられる。そこで、本研究においては胚の子宮上皮に対して伝えられる胚軸情報を持った着床開始シグナルの実体が何かを明らかにする。