研究課題
基盤研究(B)
光合成エネルギー転換反応の足場となる葉緑体のチラコイド膜では、グラナとストロマラメラの基本構造が認知されているものの、それらの形成・維持を担う分子システムの理解は長らく謎であった。しかし、最近、チラコイド膜の変形や分裂・融合に関与する膜リモデリング分子が明らかになってきた。本研究ではこれらのチラコイド膜リモデリング分子に着目し、それらの生理作用を解明することで、チラコイド膜のホメオスタシス現象「チラコスタシス」の全貌を明らかにする。ライブイメージングを駆使してダイナミックなチラコスタシスの可視化を試み、これらの新たな知見を葉緑体分化の根本現象と位置付けた葉緑体生物学の再構築を目指す。