研究課題
基盤研究(B)
真核生物は進化の過程で、それぞれの系統に特有のオルガネラやオルガネラ機能を獲得してきた。その背景には、オルガネラ間の輸送やタンパク質の配置の基盤となる膜交通の多様化が介在したはずである。しかし、膜交通がどのように多様化し、それがいかにして新たな形質の獲得へとつながったのかを実験的に検証した例はほとんどない。本申請研究では、膜交通の実行因子の一つであるVAMP7の多様化・新機能化のプロセスを再構築するとともに、将来の膜交通システムのデザインのための方法論を示す。