研究課題
基盤研究(B)
Centriole(中心子)は9本のトリプレット微小管からなる円筒状構造のオルガネラで、この9回対称性構造パターンは繊毛の9+2構造の鋳型として重要な意味をもつ。我々はこれまでに、中心子の微小管数の決定には、独立した2つの機構(機構1と機構2)が協調して働くことを明らかにした。本研究は、そのうちの1つ、Bld10pが中心的役割を担う機構を解明するため、クラミドモナスを用いて、Bld10pが作る架橋と協調して働く架橋(A-Cリンカー)の構成因子を同定し、その遺伝子を改変したときに9回対称性が変化するかを検討する。これにより9回対称性の確立を担う多重機構の全貌を解明する。