研究課題
基盤研究(B)
睡眠はあらゆる動物に保存されている高次生理現象である。しかし、その本質的な役割や分子制御メカニズムに関しては、よく理解されてはいない。特に、個体がストレスに暴露された後に強く引き起こされる「ストレス誘因性睡眠」の分子・神経メカニズム、及び、中枢神経・末梢組織に及ぼす生理現象に関しては、個体の生存と回復に非常に重要であるにもかかわらず、驚くほど理解が進んでいない。そこで本研究では、nemuriによって誘引される睡眠に重要な神経細胞の同定を通じて、ストレス誘因性睡眠の分子・神経回路の理解、及び、ストレス誘因性睡眠が末梢組織に及ぼす生理現象を理解することを目指す。