研究課題
基盤研究(B)
睡眠は概日時計による調節が存在する事が古くから示唆されているものの、その神経メカニズムの理解はほとんど進んでこなかった。このような混沌とした状況の中、申請者らは世界で初めて、睡眠・覚醒調節を担う概日時計中枢である視交叉上核からの出力神経回路を明らかにしてきた (Ono et al., 2020 Science Advances)。その後研究はさらに発展し、複数の神経経路が睡眠覚醒に関わる可能性を得ている。本研究提案では、新規発光・蛍光イメージングツールと光操作、神経トレーシング技術、in vivoゲノム編集を組み合わせ、睡眠・覚醒の概日時計制御に関わる新たな神経回路の同定を目指す。