研究課題
基盤研究(B)
高温によって生存に必須な体内の相利共生微生物が失われる“共生崩壊”は、さまざまな分類群の動物にわたり普遍的に観察される現象である。しかし、こうした共生崩壊に至る具体的な作用機序は未解明である。本研究課題では、カメムシ―腸内細菌共生系という独自共生モデル系を用いた実証的アプローチから、高温がもたらす共生相互作用の破綻機序について、分子・代謝・生理レベルでの作用機序およびその適応進化プロセスの包括的な解明をめざす。