研究課題
基盤研究(B)
動物の温度応答は、脳神経系を基軸とした多臓器ネットワークによってコントロールされている。しかし、多臓器ネットワークを構成する細胞の数が多くなるにつれ、その情報処理の仕組みの全貌を明らかにするためには時間がかかる。そこで、本研究では、シンプルな線虫C. elegansを解析モデルとして、動物が高温と低温に耐性をもつための情報処理の仕組みを、温度感覚受容から耐性に至るまでの神経回路と組織回路の観点で明らかにする。そのなかでも、温度受容ニューロン、神経回路、神経と他の臓器間のネットワークの研究を組合せ、動物の高温と低温への順化ための体内情報処理の仕組みを明らかにすることを目指す。