研究課題
基盤研究(B)
世界的な気候変動の中で、植物の環境適応戦略の理解は緊急性の高い課題である。固着性の生活様式を持つ植物は、乾燥、高温、病害などのストレス抵抗性を得るために、エピジェネティクスと呼ばれるDNAやヒストンの修飾を通じて遺伝子発現を調節する機構を利用する。本研究では、一年生植物シロイヌナズナをモデルとし、真核生物に広く保存され、DNA修飾を調節するクロマチン制御因子ATCDCA7の植物特異的な発現調節因子の探索と分子メカニズムの解明によって、DNAメチル化調節機構と適応進化のつながりを明らかにする。