研究課題
基盤研究(B)
陸貝を対象に最近の人為的な環境変化や外来種の影響により、どのような進化的変化が起きているかを明らかにする。過去に行った解析結果と比較して変化を推定するほか、化石記録を用いて自然の変化に対する応答と、人為的な影響に対する応答を検出し、それらの間でどのような進化的な違いがあるかを検出する。対象は主に小笠原諸島の固有陸貝で行うほか、小笠原に移入した外来陸貝の変化を本土との比較で推定する。外来種の影響として特捕食者と外来植生が、ニッチシフトやそれに伴う殻形態を起こすか推定し、地域集団の間で性質や遺伝的分化が起きているか調べる。以上により、人為的な環境改変がどのような進化的変化を引き起こすか推定する。