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アーバスキュラー菌根共生の自然環境下での機能に迫る:夏緑樹林における実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 24K02095
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45040:生態学および環境学関連
研究機関山形大学

研究代表者

富松 裕  山形大学, 理学部, 教授 (40555398)

研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2027年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2026年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
キーワード夏緑樹林 / アーバスキュラー菌根菌 / 菌根共生 / 林床植物 / 群集の集合過程 / アーバスキュラー菌根 / 菌根共生ネットワーク / DNAメタバーコーディング分析 / 種間変異
研究開始時の研究の概要

本研究では、北日本の夏緑樹林を対象として、これまでに研究代表者らが得てきた独自の知見をもとに、植物とアーバスキュラー菌根菌による菌根共生の機能を詳細な野外データから更に明らかにすることを目指す。具体的には(1)高木と林床植物とでAM菌群集が異なる要因、(2)植物が菌根ネットワークから得られる利益の環境依存性、(3)林床植物における菌根共生の種間変異と群集の集合過程、の3つの観点から研究を行う。

研究実績の概要

今年度の主な研究実績として、落葉高木であるヤチダモを対象とし、生産力の異なる2つの生育段階間でアーバスキュラー菌根菌群集が異なるかを検証した。宮城県内の夏緑樹林において6地点からヤチダモの成木と当年生実生の菌根を採集し、次世代シーケンサーを用いたアーバスキュラー菌根菌のDNAメタバーコーディング分析を行った。リボソームRNA遺伝子小サブユニット180bpの塩基配列に基づき、Qiime2 を用いて類似度100%の配列クラスター(Amplicon Sequence Variants)を作成し、q2-feature-classifier の scikit learn アルゴリズムを用いて、信頼閾値90%で属を割り当てた。各個体で観察されたASVの数は実生段階で多い傾向が見られたが、その差は僅かだった。PERMANOVAの結果、菌根菌群集の組成には採集地点間で有意な差が見られたが、生育段階の影響は認められなかった。しかし、全体を通して出現頻度が高かった4つの科が群集に占める割合は、ヤチダモの生育段階間で有意に異なり、Glomeraceae科の割合は成木段階で高く、Archaeosporaceae科は実生段階で高かった。また、Claroideoglomeraceae科の割合も実生段階で多い傾向が見られた。これらの結果から、実生段階ではGloemeraceae科との共生頻度が低い一方で、菌根菌群集の組成は採集地点ごとの環境に応じて異なることが示唆された。本研究の結果から、植物の生産力に応じて、根圏で共生するアーバスキュラー菌根菌群集が異なる可能性が考えられる。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

グロースチャンバーの設置場所を調整するために時間を要したため、一部研究の準備が遅れているが、それを除けば概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

計画に沿って菌根の採集作業を中心に行い、植物とアーバスキュラー菌根菌の共生ネットワークや、菌根共生と根形質の種間変異の分析を進める予定である。また、得られた研究成果のうち、可能なものから論文にまとめ、学術誌への投稿を行う。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2025

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 落葉広葉樹ヤチダモの成木および当年生実生と共生するアーバスキュラー菌根菌群集2025

    • 著者名/発表者名
      今田多嬉子, 富松裕
    • 学会等名
      第72回日本生態学会大会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書

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公開日: 2024-04-11   更新日: 2025-12-26  

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