研究課題
基盤研究(B)
環境中からもたらされる様々な感覚情報を適切な行動の実行につなげることは脳神経系の最も基本的な機能のひとつである。本研究ではこの過程を制御する神経回路の仕組みを、ショウジョウバエ幼虫が頭部、尾部への触覚刺激からそれぞれ後退、前進運動により逃避する系をモデルとして探ることを目的とする。このため、①感覚入力から運動出力へとつながる全回路構造を決定し、②この感覚―運動回路が全体としてどのように排反的な行動選択を実現するのかを精査することにより、感覚受容を適応的な行動につなぐ神経回路の設計原理を解明する。