研究課題
基盤研究(B)
アルツハイマー病のリスク因子としてリポタンパク質輸送に関与するAPOE4や炎症制御に関与するTREM2変異が同定され、病態機構として脳の脂質代謝不全や炎症亢進が示唆されている。近年APOEやTREM2のKOマウス脳やAD患者変異iPS神経細胞でコレステロールエステル(CE)の蓄積が示された。しかし脳内CE蓄積が炎症や神経変性疾患を引き起こす機構はほとんど不明である。われわれはPDZD8が脂質輸送活性を有し、そのKOマウスが脳内CEの蓄積や記憶や情動の不全を示すことを明らかにした。以上よりPDZD8 KOマウスを利用して、脳内CE蓄積による炎症を介した神経変性疾患の発症メカニズムを明らかにする。