研究課題
基盤研究(B)
PDZドメインは100アミノ酸程度の球状ドメインで、主に膜タンパク質のC末端を認識して結合する。ヒトゲノム内に約270コピー存在し、タンパク質間相互作用(PPI)に関与するドメインとしては最大派閥である。研究代表者は、N置換型アントラニル酸誘導体に複数のPDZ阻害活性を認め、誘導体の収集を続けてきた。本課題では、この化合物群を活用して、細胞内の任意のPDZドメインの関与するPPIに任意のタイミングで介入する、という新しい手法を提案しPoC実験を行う。例えば、創薬標的としても重要なSARS-CoV-2の増殖介助因子PALS1/Synteninの分子機能を、新たな手法により解明する。