研究課題
基盤研究(B)
好塩基球は細胞膜上に抗体の受容体を持ち、抗体を介して抗原依存的にエクソサイトーシスによる分泌を行う。従って、好塩基球は細胞表面の抗体や分泌物質をかえることによって、高い標的(抗原)特異性をもったDDSに展開できる(改変好塩基球)。一方、細胞サイズの巨大リポソームに微小リポソームを内包させた人工エクソサイトーシス系(人工分泌細胞)は、微小リポソーム内の物質を分泌させることができる。本研究では、改変好塩基球と人工分泌細胞を融合させた半人工分泌細胞系を開発し、微小リポソーム内の低分子薬物と改変好塩基球の分泌顆粒に内包させたタンパク質といった異なるモダリティの物質を一つの系で分泌するDDSを構築する。