研究課題
基盤研究(B)
自律的な細胞死は、癌や感染細胞の排除など、生体にとってのストレス回避手段として重要であり、この細胞死誘導システムが上手く機能しなくなると、様々な疾患の発症に繋がる。我々は、幾つかの新しいタイプの細胞死が、活性酸素・化学毒物や、薬物副作用の発現時に、液-液相分離と連関して、誘導されることを見出した。これらの細胞死の誘導シグナルのバランスが崩れ、細胞死の過不足が起こると、癌や神経変性疾患などの疾患の原因になると考えられる。本研究では、特に2つの新規細胞死の誘導・制御メカニズムを分子レベルで解明し、ストレス誘導性細胞死を原因とする様々な疾患の新規創薬標的の発見と革新的治療戦略の開発に繋げたい。