研究課題
基盤研究(B)
膠芽腫は脳腫瘍の中でも最も難治性脳腫瘍である。よって膠芽腫治療薬の早期創製に繋がる腫瘍生物学的な理解が求められている。本研究では、これまでの研究成果から膠芽腫細胞で高発現するRNA脱メチル化酵素ALKBH3がRNAのm1Aやm3Cを脱メチル化し、腫瘍細胞の活発な増殖能、浸潤能や可塑性を誘導している。また細胞外小胞にm1Aやm3Cのレベルを低下させたRNAを包含して放出し、脳における免疫機能を発動するミクログリア細胞に腫瘍優位なサイトカイン等の産生を誘導させる戦略を取っているとの仮説を立てた。そこでこの仮説を膠芽腫術後検体を利用し、エピトランスクリプトミクス解析やプロテオーム解析により検証する。