研究課題
基盤研究(B)
早期致死となる骨幹端異形成症において、抗酸化酵素GPx4のアミノ酸変異が疾患発症の原因のひとつであることが明らかにした。しかし、これまでヒト疾患と同じ変異をもつマウスは存在せず、治療法の開発は遅れていた。我々は世界ではじめてGPx4アミノ酸変異マウスの作成に成功した。このマウスは、GPx4欠損による骨の異常を抑制できるビタミンE高添加食でしか生まれなかったが、正常に生育できず生後20日前後で神経症状を伴い致死となることを見出した。このことはヒト疾患においても神経異常の治療が必要となることを示している。本研究ではこの疾患モデルマウスを用いて、疾患発症のメカニズムと治療法の開発をめざす。