研究課題
基盤研究(B)
従来の薬物吸収性予測手法は、その迅速性と簡便性のために、実際の消化管生理環境や組織構造を簡略化し過ぎており、近年の複雑構造を有する候補化合物(例えば、ペプチドなどの中分子医薬)の吸収性予測に明らかな脆弱性をもたらしている。ペプチド医薬を含む薬物吸収動態の高精度予測を実現するためには、消化管内の薬物動態環境を十分に理解することが必要となる。そこで本研究課題では、「量子センサー技術(量子ドット)」と「組織透明化技術」を融合した最先端の生体イメージング手法により、消化管内腔・微細部における薬物挙動の高精細解析を試み、その情報を基盤にした高精度な薬物吸収動態予測法の確立を目指す。