研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、様々な組織に存在するアルブミン相互作用タンパク質の生体内分布・アルブミン認識特性を活用した革新的アルブミンドラッグデリバリーシステムキャリアの開発である。アルブミンをドラッグキャリアとして応用する研究は50年以上の歴史があるが、今回の研究テーマに基づくアルブミンドラッグキャリアの開発例は全くない。すでに我々は、アルブミンが複数かつ異なる認識性を有する相互作用タンパク質によって実に巧みに生体内分布制御を受けていることを見出しており、本研究の進展によりDDS技術が特に必要とされている中枢神経系やがん部位などに分布するアルブミンの構築が可能となるだろう。