研究課題
基盤研究(B)
胎生早中期齧歯類の脳室内圧は測定されておらず,その成立への「周囲」の関与についても不明である.酸素に関する「脈絡叢→脳室」ルート自体が新規である上に,「脳外と脳内の交通に関する局所的特殊性の確保が器官形成の総体にとって重要な役割を果たす」という新しいシステム論・概念ももたらし得る.切り出した脳壁が巻くことで分かる「脳壁最内面の能動的収縮性」には,脳室内圧との力学的対峙の意義がある.本研究は,脳室面で密な相互関係性を有する問い2つを組み合わせることで「脳はどうやって厚くなる・育つか」に関する従来全くなかった新しい意味理解・納得をめざしており,類似研究は世界的に皆無である.