研究課題
基盤研究(B)
本申請では、心臓の形作りを理解することを目指し、個体内で「力」を操作し定量する複数の手法を開発する。そして、対象とする心臓管腔形成における力学応答シグナルの調節機構を詳細に理解する。「個体条件」では力の作用を正確に定義できておらず、組織・器官形成の枠組みの中で力を切り分けて捉える解析が欠かせない。申請者は、個体内で人為的に力刺激を入力する手法を開発してきた経験に基づいて、磁力操作、音響操作、空気圧操作といった手段を個体解析に取り込んだ多角的アプローチを行う。加えて拍動する心臓で生じる生体外力を構成する各要素の生物学的役割をそれぞれ抽出し、心管腔組織形成における力学作用の動作原理を明らかにする。