研究課題
基盤研究(B)
脂肪滴は疏水性の高い中性脂質 (トリアジルグリセロール、コレステロールエステル)がリン脂質一重膜に覆われた油滴であり、余剰な脂質をラクダのコブのように蓄え、必要時に分解してミトコンドリアでエネルギー/熱に変換する他、脂肪滴はタンパク質分解、ウイルス増殖などの足場となるなど多様な機能を持つ。一方脂肪滴は核内にも形成され、リン脂質合成や転写調節への関与が示唆されている。本研究では細胞質と核内の脂肪滴が、ストレスに対する神経細胞生存、核内タンパク質分解、転写調節、DNA損傷修復機構などにどのように関与するのかを明らかにし、未だ謎の多い油滴が細胞の恒常性維持に果たす役割を解明することを目的とする。