研究課題
基盤研究(B)
哺乳類は恒温性の動物であり、生体内・外の温度に応じて行動性および自律性の体温調節を行う。生涯にわたり外気温や個体自身の温度に作用され続け、一定の幅で変動しながらも適応し、体温を高い水準(約37℃)で維持する。しかし、この恒常的かつ動的な体温制御機構は十分には解明されていない。本研究では、体温調節中枢とされる視床下部視索前野POAに局在する「休眠誘導Qニューロン」に着目する。寒冷・暑熱さまざまな環境温度のもと、生体マウスのQニューロン神経活動、脳波、体温(脳温・コア温・末梢温)を覚醒・睡眠あらゆる状態において同時測定し詳細に記述する。Qニューロンの生理機能の解明を通じて、体温恒常性の核心に迫る。