研究課題
基盤研究(B)
中枢による生体制御を司る新たな因子として、脳神経細胞が放出するエクソソームに着目し神経・免疫・代謝における生体機能の制御機序を解明する。我々はマウス初代培養神経細胞にCa2+刺激を与えた後にエクソソーム上に発現誘導される蛋白質を網羅的に探索し、脳神経特異的なGPIアンカー型膜蛋白質であるIgLONsを同定した。そこで本研究では、(1)脳由来IgLONs+ エクソソームによる中枢および末梢の免疫・代謝の制御機序を解明し(2)その基盤となる分子機序(IgLONs受容体・エクソソーム内機能分子)とシグナル伝達における相乗効果を解明することで、中枢・末梢連関ネットワークの新機序を提唱する。