研究課題
基盤研究(B)
心不全における転写後RNA制御の役割や機能連関については不明な点が多い。CCR4-NOT複合体はRNA分解を介して心臓の恒常性維持に寄与するが、翻訳・転写にもかかわり、かつ複合体の構成因子や結合因子により機能や局在が動的に変化するため、生理的な制御機構は不明である。私達はCCR4-NOTの構成因子のモジュールを介したサルコメア・細胞骨格の維持あるいは転写・ゲノム安定性の制御作用を見出している。本研究では、心不全ストレス応答におけるCCR4-NOT構成モジュールの相互作用蛋白ならびに標的RNA認識の分子機構を明らかにし、新たな心不全治療薬の開発につながる分子的基盤を構築する。