研究課題
基盤研究(B)
細胞はリソソームを損傷すると重篤なダメージを負うが、対応策として各種機構を発動して回復を試みる。こうした応答はプラス面が多いが、老化細胞の場合、組織炎症をもたらすゾンビ細胞として生き残る要因にもなる。研究代表者は、アンチエイジングの標的と考えられるNrf2経路が、リソソームストレスにも応答することをゼブラフィッシュを駆使した研究から見出した。この観察は、Nrf2経路がアンチエイジング戦略において、ゾンビ細胞を生き残らせる負の側面もあり得ることを示す。本研究の目的は、リソソームストレスによるNrf2活性化のメカニズムと意義を明らかにし、老化細胞との関連性を検証することである。