研究課題
基盤研究(B)
免疫チェックポイント阻害薬によるがん治療に必須な、がん抗原の主体はフレームシフト変異遺伝子由来の非天然ペプチドである。しかし、フレームシフト変異が生じると、すぐに異常終止コドンが出現し、NMDによりmRNAが分解されるため、NMD阻害によるがん抗原の発現促進が重要となる。本研究では、細胞ストレスによる動的NMD活性抑制機構に着目し、『1) NMD制御因子の新規結合タンパク質とその機能を足がかりとした細胞ストレスにおけるNMD抑制機構の解明。2) SMG1キナーゼの新規基質とその機能に基づく、細胞ストレスにおけるNMD抑制とSMG1による遺伝子発現制御とその生理的意義の解明』を行う。