研究課題
基盤研究(B)
癌での死亡の約90%に関わると言われている転移の抑制は癌治療における最重要課題であり、正常な細胞には影響を与えず、癌細胞だけに狙いを定めた画期的な転移抑制剤の開発が切望されている。このような背景の下、申請者はp62という多機能分子に着目した癌研究を展開した。その結果、リソソームストレスに依存して形成されるp62のタンパク質構造体が、癌細胞の遠隔転移を強力に抑制することを発見した。そこで、p62のタンパク質構造体を標的とした転移抑制剤の開発を目指した研究を推進していく。