研究課題
基盤研究(B)
胎児期や乳児期にのみ産生される“Neonatal T 細胞”は、成人期に至るまで生体内に維持され、生体防御や組織保護に働くことが示唆されるが、その種類や機能解析は進んでいない。本申請研究では、第一に、肝臓や肺の恒常性維持に働くNeonatal T細胞の同定とその生物学的意義の解明を行う。第二に、抗腫瘍免疫応答に働くNeonatal T細胞の同定と機能について解明する。「そもそも免疫システムは、なぜ胎児期・乳児期に発生・分化したNeonatal T細胞を成人期に至るまで維持し続けるのだろうか」との問いに応えることで、生体の免疫システムの新たな機能を見出すことを本申請研究の最終目的とする。