研究課題
基盤研究(B)
DOCK2は免疫細胞特異的に発現するRac活性化因子であるが、その生体機能には依然として不明な点が多い。申請者は最近、DOCK2を欠損したC57BL/6Jマウスが、アレルギー性気道炎症を自然発症することを見出した。興味深いことに、このマウスでは、生後1週間から10日で肺の間質組織内に3次リンパ組織が形成され、これをPNAT (Pulmonary niche for allergic T cells)と命名した。本研究では、PNATの生理的・病的意義を明らかにすることで、病原性アレルギー性T細胞の分化・維持・機能発現に働く場の重要性を理解することを目的とする。