研究課題
基盤研究(B)
腸管は絶えず腸内細菌や病原体等に暴露され、常にその環境変化に適応することで恒常性を維持している。この定常時や炎症誘導時における内部環境変化に対する適応応答には、腸管内在神経や免疫細胞が重要な役割を果たしているが、その機能異常は炎症性腸疾患や消化管機能障害といった疾患に直結する。本研究では、独自に確立したジフテリア毒素を介した細胞除去システムや化学遺伝学的手法による腸管内在神経サブセットの機能介入技術を主軸として、免疫学的解析やイメージング技術と組み合わせることで、腸管内在神経と免疫細胞との相互作用を介した新たな炎症応答制御機構を解明することを目的としている。