研究課題
基盤研究(B)
マラリア感染赤血球が胎盤表面に接着し増殖する「妊娠マラリア」は主に胎児に致死的な影響を与えることから、様々な対策が求められている。しかし感染赤血球胎盤接着の分子機構の詳細は未解決である。近年我々は原虫ゲノム網羅的に調製した組換えマラリアタンパク質を用いて、妊娠マラリアに対して抵抗性のある経産婦の抗体を網羅的に解析した結果、その標的は感染赤血球表面の原虫分子にあることを見出した。そこで本研究では申請者独自のバイオリソースと手法を駆使して原虫と相互作用するヒトタンパク質を同定する。これにより、難航している妊娠マラリアワクチンの開発を推進し、母体中でマラリアと戦う胎児を救う。