研究課題
基盤研究(B)
加齢に伴って癌の発症が上昇しますが、その機構は未だによく分かっていません。我々は、適者生存の機構である細胞同士の競争(細胞競合)が、がん進展において重要な役割を果たしており、微小環境がその鍵を握っていることを明らかにしてきましたが、老化した微小環境が、細胞競合を通じて癌をどのように促進するのかは殆ど分かっていません。本研究では、皮膚幹細胞の運命を追跡できるマウスモデルを用いて、加齢や遺伝子変異により老化や癌を誘発し、その幹細胞と微小環境の動態を比較解析し、癌を促進する老化微小環境の要因を特定を試みます。これにより、加齢に伴う癌の本質を理解し、新しい治療法の開発につなげることを目指しています。