研究課題
基盤研究(B)
膵癌は5年生存率が10%前後にとどまる難治がんであり、分子標的薬も免疫療法も無効です。中でもbasal型膵癌は特に予後不良であり、標準化学療法に対しても抵抗性を示します。そこで、申請者らは膵癌患者検体よりオルガノイドを樹立し、新な療標的分子の探索を行ってきました。その中で、basal型膵癌に対する新規治療標的分子としてCDK12という分子に着目しました。CDK12は転写制御に関わる分子ですが、その分子基盤は十分に解明されていません。申請者はCDK12が液-液相分離に基づき核内に液滴構造を形成することを見出しており、本研究ではこうしたCDK12の液滴形成・細胞内局在に着目して機能解析を進めます。