研究課題
基盤研究(B)
動物にとって,体液量やそのイオン組成を一定に保つ事(体液恒常性)は生命維持にとって必須である.そのため喉の乾いた動物は,水を好んで飲む.一方で,下痢などによって塩分が不足した動物は,通常なら忌避する塩濃度の塩水を好んで飲む.この事は,行動選択に関わる神経回路が,内受容感覚からの情報を受け取っている事を意味する.しかし体液恒常性に関わる情報がどのように行動選択の回路に入力するのか,明らかでない.そこで本研究では,内受容感覚が行動選択を誘導する神経メカニズムを明らかにすべく,行動選択に関わる2次運動野皮質と内受容表現に関わる島皮質の相互作用をカルシウムイメージングや操作によって明らかにする.