研究課題
基盤研究(B)
マカクサルを用い、自然環境に柔軟かつ戦略的に適応するための時間階層的意思決定の脳神経回路ダイナミクスを解明する。多様な環境要因を制御しつつ、動物にとって違和感のない環境で報酬獲得と仕事量の差を最大化する最適行動を定量化する新規実験系を導入する。報酬の空間的配置に加え、経過時間や行動順序に応じ報酬量を制御し、空間・時間・順序を統合してコストと報酬のバランスをとらなければならない状況で、情報因子を時間階層的に統合する神経回路機構を、光遺伝学的手法による神経回路選択的操作と大規模神経活動記録から神経計算論的デコーディング解析を組込み明示する。多脳領野・多細胞活動からリアルタイムに最適行動を推定する。