アルツハイマー病病態形成における非炎症性グリア応答の理解と制御

• 研究課題/領域番号: 24K02354
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分51030:病態神経科学関連
• 研究機関: 名古屋市立大学
• 研究代表者: 斉藤 貴志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90360552)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円); 2026年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2025年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2024年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
• キーワード: アルツハイマー病 / グリア応答 / アミロイドβ / タウ / ケモカイン

研究開始時の研究の概要

アルツハイマー病（AD）の遺伝学的解析から、神経変性するADにおいて、様々な非神経細胞が関連しながら病態を修飾することが示唆されている。我々はグリア細胞に着目し、神経「炎症」として捉えられてきたグリア応答は、「非炎症」性のグリア応答こそがAD病態形成に重要であるという新たな概念を見いだした。本計画では、我々が創出したADモデルマウスを用い、非炎症性グリア応答において特定のケモカインを発現するグリア細胞群を、時空間的に同定し、細胞病態に基づくAD発症機構の解明に寄与する。神経-グリア連関の解明は、他の神経変性疾患の病態形成との共通項・非共通項を見いだすことにも繋がり応用展開が大きく期待できる。