研究課題
基盤研究(B)
タンパク質の糖化の一種であるO-GlcNAc修飾は、翻訳後のタンパク質に転写調節やシグナル伝達などの機能を与える。近年は O-GlcNAc 修飾が神経変性疾患の病態に関連が指摘されているが明らかではない。我々はパーキンが細胞内で一部が O-GlcNAc 修飾されていること、パーキンが O-GlcNAc 転移酵素(OGT)と結合することを見出したことから、O-GlcNAcylation が神経細胞内でパーキンに如何なる機能を与えるのかを、E3 およびミトファジーとの関係を含めて明らかにする。そして、パーキン変異を有する PARK2ならびに孤発性パーキンソン病の病態において OGTおよびO-GlcNAcylationの果たす役割を検討する。