研究課題
基盤研究(B)
多系統萎縮症(MSA)は、病理学的にオリゴデンドロサイト内αシヌクレイン(aSyn)凝集体(GCI)形成を特徴とする原因不明の神経変性疾患である。本研究では、MSA脳から抽出した病的aSyn(GCI-aSyn)を用いて以下を行う:①GCI-aSynの動物脳への接種によるMSA動物モデル作製、②培養細胞を用いてGCI-aSynの構造を保って増幅する手法の確立、③増幅GCI-aSynのクライオ電顕による構造解析、④増幅GCI-aSynの接種によるMSA動物モデル作製。以上により、MSA動物モデルとGCI-aSynが広く利用可能となり、MSAの克服に向けた基礎研究の基盤を確立することを目的とする。