研究課題
基盤研究(B)
がん周辺の免疫細胞によるアブスコパル効果を応用した新しい治療として細胞膜や細胞内小器官の膜(細胞内外の膜)を標的とする核医学治療薬の開発を目指すためには、飛程の非常に短いオージェ電子を利用することが効果的である。そこで申請者は、「細胞内外の膜を構成するリン脂質の組成によりオージェ電子の膜破壊効果は異なるのか、またこのことを利用した核医学治療薬剤の開発は可能であるのか」という学術的な問いを設定した。このことを解明し、最終的には、細胞内外の膜を標的とする核医学治療薬剤を設計・開発するための基盤を構築し、これを利用して新しい概念に基づく膜標的型核医学治療薬剤を開発することを目指す。