研究課題
基盤研究(B)
近年、COVID-19 mRNAワクチンが新たなワクチンモダリティとして急速に開発されたが、今後このmRNAワクチン技術基盤は他の感染症やがんに対する新しい予防・治療法開発に応用されていくことが期待される。ただ、mRNAワクチンは、CD8 T細胞反応誘導能は個人差が大きく、特にmRNAワクチン追加接種における効果は限定的であることが示唆されている。本研究では、臨床検体を用いた解析を通じて、mRNAワクチンBooster接種による記憶CD8 T細胞反応が効果的に誘導されるための分子メカニズムを明らかにし、記憶CD8 T細胞反応をより強力に誘導するための新しい免疫学的方法論の確立を目指す。