研究課題
基盤研究(B)
女性ホルモンであるエストロゲンはエネルギー代謝、脂質代謝などを良好に維持し、その低下は疾患・老化に関連するが、生体でのメカニズムは不明の点が多い。申請者らはエストロゲン応答遺伝子であるCOX7RPが、ミトコンドリア呼吸鎖複合体をさらに大きな超複合体にする形成促進因子として機能し、効率的なATP産生を担うことを見出し、代謝性疾患・老化との関連を想定した。本研究は、COX7RPの発現制御機構の解明、ミトコンドリア呼吸鎖超複合体とATP、ROS、老化関連遺伝子の制御とその連関を明らかにし、エストロゲンの健康増進におけるミトコンドリア呼吸鎖超複合体の役割解明と臨床への応用を探る。