研究課題
基盤研究(B)
グリオブラストーマの再発予防・長期予後改善には、再発の原因となるグリオーマ幹細胞(GSC)を標的とする治療法開発が求められる。申請者は本来高度な細胞死耐性を有するGSCにも固有の弱点(アキレス腱)が存在することを発見し、GSC特異的殺傷療法の独自開発を行うと同時に、GSC殺傷薬と分化誘導薬組み合わせの理論的優位性を世界に先駆けて提唱し、実験的に示した。最近申請者はGSCの新たなアキレス腱としてMDM2-p53経路を見出したことから、本研究ではp53活性化による新規GSC殺傷薬の開発に加え、分化誘導薬と併用することでより強力なGSC標的治療法の確立を目指す。