研究課題
基盤研究(B)
閉経後の女性では、骨密度の低下と共に脂肪の増加による体重増加が起こる。我々は卵巣摘出マウスモデルにNF-κB阻害剤を投与すると、骨量の減少が抑制されるだけでなく、体重増加も抑制することを報告した。以上のような学術的背景と独自の研究成果に基づき、骨量減少と体重増加に重要な女性ホルモンの欠乏で起きるNF-κBシグナルの活性化組織・細胞を同定し、特異的にNF-κBシグナルを抑制できれば、閉経後の骨量減少とエネルギー代謝の悪化に対する革新的な治療法や予防法が確立できると考えた。本研究成果は、新たな骨代謝とエネルギー代謝間のクロストークを提唱するだけでなく、国民のQOLの延伸に貢献できる。